消去算の解き方とは?小学生への教え方も分かりやすく解説します

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中学受験では、消去算が頻出テーマとしてよく出題されます。
問題を整理し、効率よく解を導く力が求められるこの解法は、多くの分野に応用可能で、重要な基礎スキルとなります。
この記事では、消去算の基本的な解き方から実践的な活用方法、さらに教え方のコツまでをわかりやすく解説します。
お子さんが苦手意識を克服し、得意科目として消去算をマスターできるよう、具体的なアドバイスをお届けします。

この記事を読むとわかるポイント
  • 消去算の基本的な考え方と解き方のステップ
  • 消去算を教える際の効果的なアプローチと注意点
  • 中学受験における消去算の重要性と活用場面
  • 問題集やオンライン教材を使った効率的な学習法
  • 試験本番で消去算を活用するための実践的なポイント

この記事を参考にして、受験算数で消去算を武器に変えていきましょう!

目次

消去算とは

消去算は、複数の式から共通部分を取り除き、問題を簡単に解く方法です。
中学受験の算数では、特殊算の一種としてよく出題され、効率よく解を導く力が問われます。
この解法を身につけると、速さや比、場合の数など幅広い分野に応用が可能です。
式を整理し、一つずつ計算するシンプルさが特徴で、特に複雑な問題を解くときに役立ちます。

消去算の解き方を3ステップで解説

消去算は、複数の条件を整理しながら、問題を簡単に解いていく解法です。
中学受験の算数で頻出するこのテクニックは、難しそうに見える問題でも、段階を追えばスムーズに解決できます。
この章では、下図で示した問題を例にとって、消去算の解き方を3つのステップに分けてわかりやすく説明します。

問題例
みかん3個とりんご7個の値段はあわせて880円です。
みかん3個とりんご5個の値段はあわせて680円です。みかん1個と、りんご1個の値段を求めよ

消去算
STEP

⭕️「揃える」ってどうやるの?基本のやり方

みかん3個とりんご7個で880円、みかん3個とりんご5個で680円という問題を考えます。
このとき、両方の条件に共通しているのは「みかん3個」です。
ここに注目して、りんごの違いに焦点を当てます。

式を見比べると、「りんご7個」と「りんご5個」の差が明確になります。
このように、条件を比較して共通部分を揃えることで、計算が進めやすくなります。

揃えるポイントは、問題に書かれている数や単位(個数や金額など)を整理する。
共通している部分を探し、比較する視点を持つ。

STEP

⭕️「消す」テクニックで問題を簡単にしよう

りんごの個数に注目します。
880円から680円を引くと、りんご2個分の値段が出てきます

880 − 680 = 200 なので、りんご2個分の値段が200円とわかります。

200 ÷ 2 = 100 で、りんご1個の値段が100円です。

「消す」ことによって複雑だった情報が簡単になり、次の計算に進めます。

消すポイントは、比較して引き算をすることで、共通部分を削除することです。
差をとることで、新しい条件を導き出します。

STEP

⭕️ 残った式を使って答えを出そう

最後に、残った情報を使って答えを求めます。
この段階では、問題がシンプルになっているため、計算ミスに注意しながら答えを導き出します。

りんご1個が100円とわかったので、次にみかん3個の値段を計算します。
880円から、りんご7個分の値段を引きます。
880 − (100 × 7)=180 で、みかん3個の値段が180円とわかります。
180 ÷ 3 = 60 で、みかん1個の値段は60円です。

答え
みかん1個が60円、りんご1個が100円と求まりました。

このように、最後のステップでは、残った情報を使って確実に解答を導きます

仕上げのポイントは次の3つです。

  • 問題の条件を見て揃える
  • 残った条件を整理して、漏れなく計算する
  • 問題文に戻って答えが合っているかを確認する

この3つのステップを守れば、消去算を効率よく、正確に解くことができます。
繰り返し練習し、問題を分解して考える力を育てていきましょう!

うして消去算が中学受験に出るの?その理由と重要

中学受験では、限られた時間の中で多くの問題を解く必要があります。
消去算は、式を整理して計算量を減らし、効率よく答えを導けるため、特に重視されています。
この解法は、複雑に見える問題でもパターン化して解けるので、正確性とスピードを同時に鍛えるのに適しています。

また、消去算の考え方は、速さや割合、比といった重要な単元にも応用可能です。
たとえば、列車のすれ違い(通過算)の問題や損益算など、条件が複雑になる問題を解く際にも役立ちます。
通過算、損益算についての便利な解説(テクニック)を集めた記事は以下からどうぞ。
通過算の問題の解き方をわかりやすく解説!基本問題から応用まで

【裏ワザ】 損益算の解き方のコツをわかりやすく解説!【練習問題あり】

さらに、これらの応用力は算数だけでなく、他教科の論理的思考力や整理力にもつながります。

保護者の方には、お子さんが消去算を理解することで得られる自信にも注目していただきたいです。
この解法を得意にすることで、算数全般に対する苦手意識を克服し、試験本番でも大きな武器となります。

小学生への消去算の教え方【2つのコツ】

小学生への消去算の教え方には、基本から少しずつステップアップして練習することが重要です。
そのためのコツ2つを説明します。

  • 簡単な問題で基本をおさえる
  • よくある間違いを意識する

このセクションでは、簡単な問題から基本をおさえ、段階的に難しい問題に挑戦していきます。

最後には、よくある間違いについても紹介しますので、確実に理解を深めていきましょう。

コツ1:簡単な問題で基本をおさえる

まずは消去算の基本を押さえるため、シンプルな問題に取り組みます。
この段階では、共通部分に注目して差をとる練習をしてみましょう。

問題の右端の⬇︎マークをクリックすると解説画面が開きます。

解説:
合わせて10個なので、りんごをX個としたとき、みかんは10 − X個になります。
それぞれの金額を計算します
りんごの金額は 100 × X 円。
みかんの金額は 50 × (10 − X) 円。
合計金額750円から、次のように計算します。
100 × X + 50 × (10 − X) = 750
100 × X + 500 − 50 × X = 750

50 × (10 − X) の計算方法について

50 × X=250、よってX=5となります
りんごが5個、みかんが10 − 5 = 5個とわかります。
答え
りんご5個、みかん5個。

少し難しい問題にチャレンジ!解き方を分解してみよう

解説:

条件を整理します。
りんご3個とみかん2個:560円 ①式を作成
りんご2個とみかん3個:520円②式を作成
両方の条件に共通する部分を作ります。

りんごを消去するために、りんご3個とりんご2個の最小公倍数6個にそろえます
そのためには①式の全てを2倍
→ (り)6個(3個 ×2)+(み) 4個(2個 ×2)→ ③式を作成
②式の全てを3倍
→ (り)6個(2個 ×3)+(み)9個(3個 ×3)→ ④式を作成

みかん5個 =440円 より みかん1個の値段は88円(440円 ÷ 5)
みかん1個が88円とわかったので、どちらかの式(①または②)に代入して
りんご1個の値段を求めます。
①式に代入すると、りんご3個+みかん2個=560円より、
りんご3個+88円 × 2=560円から、りんご3個=384円
よって、りんご1個は128円

答え
りんご1個128円、みかん1個88円

問題を解き終わったら確認!よくある間違いをチェック

消去算は、計算ミスや条件の見落としが起きやすい問題です。
以下の点に注意して、解き終わった後に確認しましょう。

コツ2:よくある間違いを意識する

  • 条件の整理不足
    条件を正しく揃えないまま計算を始めてしまうと、間違いが生じます。
    まずは「何を消すか」を決めてから進めましょう
  • 計算ミス
    足し算や引き算で単純なミスが起きやすいので、特に小数や大きな数の計算は慎重に行います。
  • 答えの確認不足
    最後に出した答えを問題文に代入し、合っているかチェックすることが大切です。
    特に「合計金額」や「個数」に注目して見直しましょう。

このように、練習の段階で注意点を押さえながら進めれば、消去算をしっかりマスターできます。
簡単な問題からステップアップすることで、確実な理解が得られるでしょう。

消去算の練習問題を基本から応用まで解説

消去算を理解するには、実際に例題を解いてみるのが最も効果的です。
ここでは、基礎から応用までの問題を段階的に取り上げ、解説を通して理解を深めていきます。簡単な例題から始めて徐々にレベルアップし、自信をつけましょう。

問題の右端の⬇︎マークをクリックすると解説画面が開きます。

解説

答え:
みかん1個の値段:60円

解説

条件を整理します。
小学生2人と中学生3人:4200円 ①式を作成
小学生8人と中学生6人:10800円 ②式を作成
両方の条件に共通する部分を作ります。

中学生を消去するために、中学生3人と中学生6人の最小公倍数6人にそろえます
そのためには①式の全てを2倍
→ (小学生)4人(2人 ×2)+(中学生) 6人(3人 ×2)→ ③式を作成
②式はそのまま
→ (小学生)8人 +(中学生) 6人 → ④式を作成

④式から③式を引いて
小学生4人 =2400円 より 小学生1人の値段は600円(2400円 ÷ 4)
小学生1人入園料が600円とわかったので、どちらかの式(①または②)に代入して
中学生1人の入園料金を求めます。

①式に代入すると、小学生2人中学生3人4200円より、
600円 × 2 + 中学生3人=4200円から、中学生3人の入園料=3000円
よって、中学生1人の入園料=1000円

答え
小学生1人入園料:600円、中学生1人の入園料:1000円

解説

この問題の特徴は、3種類(A,B,C)の2種類の組み合わせの和
A+B=〇〇、B+C=〇〇、A+C=〇〇が与えられていることです。

なすとにんじんの和=130円、にんじんとトマトの和=120円、なすとトマトの和=110円
が与えられています。
それらを下図のようにすべて足すと
(なす+にんじん+トマト)×2=360円となり、
なす+にんじん+トマト=180円となります。

3種の合計(なす+にんじん+トマト=180円)からそれぞれ2種類の和を引けば、下図のように個々の野菜の価格が求められます。

答え
トマト:50円、なす:60円、にんじん:70円

解説

答え
ボールペン:100円

解説

答え
ボールペン:150円

消去算の解き方で困ったときの対処法

消去算は、慣れてくると効率的に解ける便利な方法ですが、途中で行き詰まることもあります。式がうまく揃わなかったり、計算ミスをしたり、問題文がわかりにくい場合は焦らず対処しましょう。
ここでは、初心者でも取り組みやすい解決方法を具体的に紹介します。

うまく揃わないときは?初心者でもできる方法

式を揃える作業は消去算の基本ですが、意外と難しいと感じることがあります。
特に、数が大きい場合や分数が含まれるときは注意が必要です。

解決法

1️⃣ 共通部分を探すコツ

式を見て「何が共通しているか」をまず確認します
たとえば、問題に「リンゴが何個」や「みかんが何個」という要素があれば、それを中心に考えます。
同じ数に揃えることで計算が簡単になります。

2️⃣ 無理に揃えず試し計算をする

揃えにくい場合は、具体的な数を代入してみることも有効です。
試しながら、条件に合う数字を探します。

3️⃣ ノートに書き出す

頭の中だけで考えると混乱しやすいので、条件をすべてノートに書き出します。
「どの部分を揃えるか」を目で確認できるようにしましょう。

計算ミスを防ぐコツ:保護者も一緒にチェックできる方法

消去算は計算のステップが多いため、ミスが起こりやすいです。
答えが合わないときは焦らず、一つずつ確認していきましょう。
保護者のサポートも有効です。

解決法

1️⃣ 計算を分けて考える

一度にすべて計算しようとせず、小さなステップに分けて計算します。
たとえば、「引き算だけ」「掛け算だけ」と工程ごとに分けるとミスが減ります。

2️⃣ 計算結果を再チェックする

解き終わった後、もう一度別の方法で答えを確認してみましょう。
違うやり方で同じ答えが出ると安心です。

3️⃣ 保護者の方と一緒に確認

保護者の方がそばで計算式を見ながら「ここまで合っているね」と確認すると、子どもも安心して進められます。
特に足し算や掛け算の途中結果を一緒にチェックするのがおすすめです。

問題文がわかりにくいときのヒント

問題文が複雑だと、何を求めればよいのか混乱することがあります。
特に中学受験では、条件が多い問題がよく出題されるため、読解が重要です。

解決法

1️⃣ 問題文を短く整理する

長い文章の問題文は、条件ごとに区切って整理します。
例えば、「りんごとみかんの合計個数」「合計金額」というふうに、1つずつ分けて書き出します。

2️⃣ 図や表を使う

条件を図や表にまとめると、視覚的に整理できます。
たとえば、「りんごとみかんの個数」を表に書き、条件ごとにチェックを入れていくと、スムーズに進められます。

消去算

3️⃣ 必要な部分だけに注目する

問題文の中で重要な条件だけを抜き出す練習をしましょう。
「今回求めるもの」と関連する部分を見つけ、他の情報は一旦置いておくと、混乱を防げます。

消去算でつまずく場面は、練習の中で必ず出てきます。
しかし、これらの方法を試すことで、困った状況でも冷静に対処できるようになります。
保護者の方も一緒に学ぶ姿勢で、お子さんをサポートしてください。

これらの注意点などを踏まえて実際のレベル別問題を解くことで、さらに理解を深めていきましょう。

消去算を得意科目にする!おすすめの勉強法

消去算を得意にするためには、日々の練習と正しい勉強法が欠かせません。
効率よく理解を深めるためには、練習のタイミングや教材の使い方、テスト前の復習が重要です。このセクションでは、具体的な学習の進め方を解説します。

練習するタイミングとコツ:いつ、どのくらいやる?

効果的な練習を行うためには、時間の使い方が大切です。量よりも質を意識して、集中できる時間を見極めながら取り組みましょう。

⭕️ 勉強のタイミング

1日15~20分の短時間学習
消去算の問題は、1問解くのに集中力を要します。毎日コツコツ取り組む方が、理解が深まりやすくなります。
朝の勉強や夕食後のリラックスタイムを活用すると効果的です。

⭕️ 週末には少し多めに練習

平日は1日1~2問でも十分ですが、週末には時間をとって3~5問解いてみましょう。
このとき、簡単な問題と応用問題を組み合わせてバランスよく練習するのがおすすめです。

⭕️ 効率よく練習するコツ

間違い直しを重視する
一度間違えた問題は、すぐに解き直しをすることで理解が深まります。
同じミスを繰り返さないよう、ノートにポイントをまとめておくと効果的です。

⭕️ 時間を計る

本番では時間制限があるため、普段の練習でも時間を計る習慣をつけましょう。
例えば、1問あたり5~10分で解くことを目標にすると、効率よく進められます。

問題集やオンライン教材を上手に使う方法

教材選びとその活用法は、消去算の習得に大きく影響します。
市販の問題集やオンラインの学習ツールを組み合わせることで、幅広い問題に対応できるようになります。

消去算の学習を効果的に進めるためには、適切な問題集や動画教材の活用が重要です。
以下におすすめの教材を紹介します。

⭕️ 問題集の活用法

基本問題から始める
最初は基本的な問題を繰り返し解くことが大切です。
短めの問題が多く掲載された教材として、以下のウェブサイトがあります。

  • 数学FUN: 中学受験向けの「消去算」の文章問題を多数掲載しています。
    問題をランダムで生成でき、答えの表示・非表示も切り替えられるため、繰り返し練習に適しています。
    数学ファン
  • みんなの算数オンライン: 消去算の基本的な考え方や例題を詳しく解説しています。
    特に、受験算数用の「方程式」としての消去算の基礎を学ぶのに適した教材です。
    みんなさん.com

⭕️ 段階的にレベルアップ

基本をマスターしたら、応用問題や過去問に挑戦しましょう。
難易度の高い問題に取り組むことで、実力を伸ばすことができます。

  • 中学受験-中受 問題集 算数応用 消去算: 中学受験で出題される算数の応用問題を無料で提供しています。
    消去算の問題に挑戦でき、解き方も掲載されているため、理解を深めるのに役立ちます。
    チュジュ

⭕️ オンライン教材のメリット

動画解説付きの教材を使うと、解き方を視覚的に理解しやすくなります。
特に「消去算の式の揃え方」や「共通部分の見つけ方」を丁寧に説明している教材を選ぶと効果的です。

  • みんなの算数オンライン – 消去算基礎 置きかえ(代入法)で消去算を解く方法: 中学受験算数の基礎として、置きかえ(代入法)による消去算の解き方を例題とともに解説しています。
    動画とプリントが提供されており、視覚的に学習できます。
    YouTube
  • 消去算【中学受験算数・SPI対策・中学入試】勉強法!連立方程式を算数で解くマル秘裏ワザ: 連立方程式を算数で解く方法を動画で解説しています。
    消去算の理解を深めるのに役立つでしょう。
    YouTube

これらの教材を活用し、基礎から応用まで段階的に学習を進めることで、消去算の理解を深め、得意分野にすることができます。

テスト前にやっておきたい復習ポイント

テスト直前の勉強は、知識を総整理する大切な時間です。復習を効果的に行うことで、確実に得点につなげる力を養いましょう。

復習のポイント

⭕️ 間違えた問題を再確認

過去に間違えた問題をもう一度解いてみます。
なぜ間違えたのかをノートに書き出し、再び解けるように準備しておきましょう。

⭕️ 出題頻度の高いパターンを復習

中学受験では、よく似た形式の問題が繰り返し出題されます。
過去問や模擬試験を見直して、よく出るテーマ(個数や金額を比較する問題など)を押さえましょう。

⭕️ 時間を意識して練習

テスト前には、制限時間内で解く練習をしましょう。
例えば30分で5問解くように設定すると、時間配分の感覚がつかめます。

これらの方法を実践することで、消去算を得意科目に変えることができます。
保護者の方も一緒に進捗を確認しながら、無理のない計画で取り組んでみてください。

消去算を本番で活かす!試験でのポイント

消去算は、試験本番で得点力を発揮できる重要な解法です。
しかし、焦りやミスを防ぎ、効率よく解くためには、時間配分や他の問題との組み合わせを考える必要があります。
また、自信を持って挑むための準備も欠かせません。
このセクションでは、試験本番での活用ポイントを具体的に説明します。

時間配分と焦らないコツ:保護者がサポートできること

試験では、限られた時間内で効率的に解く力が求められます。
消去算は計算の工程が多いため、焦るとミスが起こりやすいです。
時間を意識しながら落ち着いて取り組む方法を身につけましょう。

時間配分のポイント

⭕️ 問題の優先順位を決める

消去算の問題は中難易度であることが多いです。
まず簡単な計算問題や一目でわかる問題を解いてから、消去算に取り組むと余裕ができます。

⭕️ 1問にかける時間を決める

例えば、1問に5~7分程度を目安にすると良いでしょう。
途中で詰まった場合は、一旦飛ばして他の問題を解き、時間が余ったら戻るようにします。

⭕️ 保護者のサポート方法

普段の練習からタイマーを使い、「時間内で解く」練習を一緒に行います。

「焦らなくて大丈夫」「わかる問題を解くことが大切」といった声かけをすることで、お子さんの安心感を高めることができます。

他の問題と組み合わせて解く場合の工夫

消去算は、他の算数の分野と組み合わせて出題されることが多いです。
例えば、割合や速さ、図形の問題の一部として登場するケースもあります。
これらに対応するためには、柔軟な思考が必要です。

工夫のポイント

⭕️ 問題文を正確に読み取る

他の分野との組み合わせ問題では、条件が複数記載されています。
「何を求める問題か」を明確にし、不要な情報に惑わされないように注意しましょう。

⭕️ 簡単な図や表を活用

速さの問題なら線を引いてイメージ化し、割合の問題なら比を使って整理します。
その上で、共通部分を消去する考え方を適用するとスムーズです。

⭕️ 式を段階的に整理する

複雑な問題でも、一度条件を分けて考えることで解きやすくなります。
たとえば、速さと時間を別々に計算し、最後に消去算を適用する流れです。

自信を持って試験に挑むために必要なこと

本番で実力を発揮するためには、心構えも重要です。
練習を通じて自信を高め、試験当日に力を発揮する準備を整えましょう。

自信をつけるポイント

⭕️ 解法のパターンを覚える

消去算の問題には、共通部分を揃えて消すという一定のパターンがあります。
この流れを何度も練習し、「この問題なら解ける」という感覚を養いましょう。

⭕️ 過去問で実践的な練習をする

実際の試験形式に慣れるために、過去問や模擬試験を活用します。
特に消去算を含む複合問題を解くことで、試験本番の緊張感にも対応できます。

⭕️ 保護者の声かけで安心感を与える

保護者の方が「これまで十分に練習してきたから大丈夫」「焦らなくていいよ」と声をかけることで、お子さんが落ち着いて試験に臨めます。

これらの方法を実践することで、消去算を試験で活用する力が身につきます。
計画的に練習を進め、試験当日に自信を持って取り組めるように準備を整えましょう。

Q&A:消去算の教え方と解き方を徹底解説

消去算に関するよくある疑問は下記の通り。

ここからそれぞれの疑問について、1つずつ詳しく解説していきます。

消去算の教え方で注意すべきポイントは何ですか?

子どもに教える際は、計算過程を丁寧に示し、なぜその操作が必要なのかを説明することが重要です。数字や条件を視覚化する工夫も効果的です

去算が苦手な子どもに最適な学習方法はありますか?

簡単な問題から始め、小さな成功体験を積むことで自信をつけるのがおすすめです。また、動画解説など視覚的な教材を活用すると理解が進みやすくなります。

練習の進め方と進捗のチェック方法

練習の進め方

  1. ステップ1: 基本を固める
    • 最初は「簡単な問題」から始めましょう。短い文章題や、小問集合に出てくるような単純な消去算の問題がおすすめです。
    • 1問ごとに「どこが共通しているか」「どの部分を消去するのか」を言葉にして説明できるようにします。
  2. ステップ2: 難易度を少しずつ上げる
    • 基本問題に慣れたら、応用問題に進みましょう。複数の条件が組み合わさった問題や、図や表を使った問題を解くことで、柔軟な思考力が鍛えられます。
    • 過去問を取り入れるのも効果的です。本番形式の問題に慣れることで、試験への準備が整います。
  3. ステップ3: 時間を計って練習する
    • 1問あたりの解答時間を決め、タイマーを使って解いてみましょう。本番に近い環境で練習することで、時間配分の感覚が身につきます。

進捗のチェック方法

  1. 正答率を記録する
    • 解いた問題の正答率をノートやチェックリストに記録しましょう。最初は80%の正答率を目指し、最終的には90%以上を目標にします。
    • 間違えた問題は再度解き直し、「どこでミスをしたか」を書き出すことで、弱点を明確にします。
  2. 理解度を確認する
    • 「なぜその計算をしたのか」を子どもが説明できるかを確認します。答えが合っているだけでなく、プロセスを正しく理解していることが重要です。
  3. 復習の頻度を増やす
    • 苦手な分野は、1週間後や1か月後に再度解き直します。同じ問題を繰り返すことで、忘れにくくなり、確実に定着します。

試験本番での実践方法

1. 時間配分を意識する

  • 消去算の問題に時間をかけすぎないよう、目安を決めて取り組みます。
    • 例: 1問5~7分以内で解くように設定
      難しい場合は一旦飛ばし、解けそうな問題から進めましょう。

2. 問題文を丁寧に読み、条件を整理する

  • 問題文を読んだら、すぐに条件をノートに書き出します
    • 例えば、「みかん2個とりんご3個で560円」「みかん3個とりんご2個で520円」といった情報を簡潔に書き、次のステップに進みます。

3. 途中計算をしっかり記録する

  • 本番では焦ると計算ミスが起きやすいため、ノートに計算過程を明確に書く習慣を身につけましょう。
    • 例: 「共通部分を揃える」「引き算で消去する」という順序を意識して進める

4. 他の問題とのバランスを考える

  • 消去算が速やかに解けると判断できた場合は取り組み、それ以外は他の得意分野を優先して解くのが賢明です。
  • 最後に残った時間で再挑戦すると、意外と解ける場合があります。

5. 試験前日の心構え

  • 試験前日には、今まで解いてきた基本問題や、間違えた問題を再確認するだけに留めます。無理に新しい問題に挑戦すると不安になるため、過去の復習に集中しましょう。

これらを意識することで、試験本番でも消去算を得点源にすることができます。

消去算を使う問題は、どのくらいの頻度で中学受験に出題されますか?

消去算は、割合や速さ、比など他の分野と組み合わせて出題されることが多く、中学受験では頻出テーマの一つです。
試験全体の5~10%程度を占めることが一般的です。

消去算以外の類似する解法はありますか?

代入法や連立方程式を簡略化した解法も、消去算と似た考え方で解くことが可能です。
特に代入法は、消去算を理解するステップとして役立ちます。

消去算の問題を解くときに役立つツールはありますか?

方眼ノートや図表作成ツールを使うと、条件整理がしやすくなります。
また、問題集やオンライン教材で解説付きの問題を利用するのも効果的です。

まとめ:消去算の教え方と解き方を徹底解説

この記事では、中学受験で頻出の消去算について、基礎から応用までを徹底的に解説しました。以下に要点を整理しますので、もう一度確認して学習を進めましょう。

  1. 消去算の基本的な解き方
    • 問題をシンプルにするために「共通部分を揃える」「不要な要素を消す」ステップを丁寧に学びます。
    • 初めての方でも取り組みやすい例題と解説を通して理解を深められます。
  2. 練習方法と教材の活用
    • 基本問題から始め、段階的に難易度を上げる練習法を提案。
    • 図解や動画解説がある教材のおすすめも紹介し、独学でも効果的に学習できる方法を提示しました。
  3. 試験本番での活用方法
    • 時間配分や問題文の整理、焦らず解くための具体的なコツを解説。
    • 消去算が他の分野と組み合わさる問題への対応策も詳しく紹介しました。
  4. 保護者のサポート方法
    • お子さんの練習をどのように見守るか、声かけや進捗確認の具体例を挙げました。

この記事を通して、消去算が苦手な方でも得意科目に変えられる実践的な方法を学べます。ぜひこれらのポイントを意識して、消去算の攻略に役立ててください!

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